反日になる外国人技能実習生。
ベトナムをはじめ東南アジアの実習生、採用面接に何度か行ったことがあるが、日本に行く前の彼らは日本という国はキレイな国で先進国でお金をたくさん稼げるという幻想を抱いている。
しかし、実際彼らが派遣される場所は大半が日本人の働き手がいなくなってしまった田舎の地域。
部屋も規定はあるが、他の実習生との同部屋がほとんどだ。
ある茨城の農家に訪問した時は畑の真ん中に4畳半ほどの仮設住宅を立ててそこで実習生2名が暮らしていた。
トイレやシャワーは外にある。
そして、農業や漁業といった第1産業の職種には以前として実習生に対して暴力を振るう日本人がいる。
建設の職種で3年間、実習生として働いていたベトナム人に以前ハノイに行った時に話を聞いた時に、
彼はもう日本で働きたくないと言っていた。
現在は地元のレストランで働きながら、他の外国で働くことを夢見て、英語を勉強しているとのことだ。
彼は2015年まで日本のある建設会社で働いていたとのことだが、そこで先輩の日本人に毎日罵倒されたり、ひどい時には叩かれたりして日本人はひどいと重言ったそうだ。
お金の面では、3年間、県の定める最低賃金で働いた。建設職種によくある移動の時間は賃金が支払われないということに対しても不満を持っていた。
実習生は奴隷ではないから。。
こんな言葉をある漁業の経営者の人が言っていたが、
その言葉の後に、賃金を日本人同様にしたら外人を雇う意味がないとも言っていた。
外人だから安く使えるし、たくさん働かすことができる。
日本人が働かなくなった現場では古い考えをまだ持っている。それは、実習生でもそうであるし、マルシップ制度でもそうである。
日本の雇用者の意識が、いつまでも奴隷商人のままでは、この制度が奴隷貿易と批判されるのは仕方がない。
残業代の未払いやノルマの設定。
日本のブラック会社ではよく聞く話ではあるが、外国から人を雇う以上、日本の法律にしっかり乗っ取ってやらないと(もちろん日本人に対してもそうだが)、
国際問題になりかねない。経営者の中には未だ彼らにとって日本が一番稼げるという10年前の考えをもっている人が中にはいるが、
はっきり言うと韓国や台湾とも賃金は変わらなくなっている。むしろあっちの方が多い職種なんていうのもある。
今、話題となっている介護士や看護師を日本に入れるという話だが、
フィリピン人がこの職種の中心となることは間違いないが、フィリピン人は他の東南アジア地域と違い英語ができるという能力があるので、選択肢は幅広い。
優秀な人材は当然、英語の通じる地域。人気なのはカナダやドバイに行くだろうし、わざわざ日本語を勉強してまで日本で介護士をやりたい人は少数な気もする。
日本の経営者も外国人に働かせてやってるという気持ちを捨て、働いてもらってるという気持ちを持たなければ、
現在の状況はますます悪化していくばかりだ。