「外国人技能実習生」受け入れ企業の7割が労基法違反

 

先日のニュースで「外国人技能実習生」を受け入れている企業の7割が労基法違反をしていると、厚生労働省の発表がありました。
この結果は2016年に厚生労働省が視察した結果で、5627社のうち70.6%に当たる4004社で労働基準関係法令違反が見つかったとのことです。
今更感が強いが、もともと実習生を雇う企業は人手不足な業界で中小零細企業が多いため、この結果には僕的にはなんら驚きはなかったです。

労働基準関係法令違反の内容としては一番多いのが「労働時間」の違反で、これが23.8%で1348社が違反していたとのことです。

続くのが、

・安全基準 1097社(19.3%)
・割り増し賃金の支払い 771社(13.6%)
・衛生基準 531社(9.4%)

労働時間に関しては、実習生に最長約130時間の違法な時間外労働をさせていた企業もあったとの報告もあり、さすが日本のブラック企業は凄まじいなと思いました。
こんなことを続けていけばいずれ外国人も日本を労働場所として避けるのは当然で、今はSNSで情報が広がるスピードが数年前と比べて圧倒的に早い。
実習生の寄宿舎も酷いところが多く、以前田舎の農家では小さなプレハブ小屋みたいな部屋に3人済ませており、送り出し機関側のミャンマー人が、「この部屋はミャンマーより酷い」と嘆いていたのを思い出した。

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実習生自身が労働基準監督機関に労働環境の是正を求めるケースもあり、2016年は88件あったという。
申告内容としては「賃金・割増賃金の不払い」が83件(94%)ともっとも多く、お金を日本に稼ぎに来ているだけあって、給料面だけは実習生も譲れないし、正当な主張をするのは当然のこと。
なかには約2年間にわたり技能実習生5人に計約1200万円超の賃金を支払っていなかった企業もあったとのことで、こんな企業は本当に事業をする資格がなく、この企業の感覚的には東南アジアから奴隷を連れて来ているくらいの感覚だったんだと思います。

外国人を連れて来てまで、法令違反をする企業は、国際問題にも発展する可能性があるし、国がしっかり厳罰を加えるべきだと僕は思います。