ASEANの金持ち国家ブルネイはどんな国?

発展途上国が多いASEANの中でも飛び抜けて金持ちな国・ブルネイ。
しかし、意外とASEANの中では影が薄く、日本人もブルネイがどんな国でどんな人たちが暮らしているのかはあまり知られていません。
イメージでは、石油(オイルマネー)で潤っており、国民の大半がイスラム教徒だということ。
今日はそんなブルネイについてすこし書いていこうと思います。

ブルネイの文化

ブルネイの文化は周辺国であるインドネシア、マレーシア、シンガポールに強い影響を受けています。
そして、宗教はインドネシア、マレーシアと同じくイズラム教徒がほとんどで、国民の78.8%がイスラム教徒(仏教 7.8%、キリスト教 8.7%)です。
人口は40万人で言語は公用語にはマレー語(ブルネイ・マレー語)が採用されています。
政治は立憲君主制で国王が国家元首だが、国王の権限が強く絶対君主制の一面もあります。このあたりは、中東の絶対君主制国家のようなものでしょうか。
食事はというと、イスラム国家なので、当然豚を使った料理はなく魚や米、デンプン食品を使用したものが多い。
酒類については他のイスラムの周辺国とは違い、一切国内での販売、製造はしていないのだそうです。
ブルネイでビールを飲みたい人は、外国人なら申請をすれば持ち込めるという情報もあるので、ブルネイで酒を飲む人は各自で調べてください。

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オイルマネー

原油や天然ガスなど豊富な資源をもつブルネイは、国民も裕福な人が多いです。
国民の平均年収は国民一人当たりの平均年収:約951万円(2016年当時)だそうです。
ただし、一般庶民の平均給料は月額2,304ブルネイドル(約18万9千円※1$=82.2 yen(2017年7月17日))。
こうみると日本の新卒の給料と変わらないように見えますが、物価は日本の2/3程度で、教育、医療は無料。さらに税金がほとんどないそうです。
やはりオイルマネーで潤っている国はすごいですね。
そして政府はオイルマネーだけではなく、将来の石油資源枯渇に備えて、現在の豊富な資金で国外へと積極的に投資をしており、金融業や観光業にも力をいれているそうです。

観光地としてのブルネイ

ブルネイの治安は住民の生活が潤っていることもあり、「世界一平和で安全な国」というほど治安の良い国です。
観光地としては東洋のベニスと呼ばれる水上集落「カンポン・アイール」が有名です。

出典:なんとかしなきゃ!

その他にも、イスラムの国らしく様々な有名なモスクがありますので、ブルネイに行く際には是非とも足を運んで見たいところです。
2017年現在、日本からブルネイへ行く直行便はなく、乗り継ぎが必要で乗り継ぎ場所や時間にもよりますが、大体渡航時間は10時間ほどかかります。
そんな理由とブルネイが知られていない理由もあってか、2016年版の海外旅行者の旅行先トップ50海外旅行者の旅行先トップ50(日本旅行業協会)の旅行先は圏外でした。
東南アジアではミャンマーやラオスより日本人が訪れていません。
ブルネイに関しては他のアジアの国に比べ情報が少ないので、観光地としてはまだまだかもしれませんが、調べれば調べるほど不思議な国なので、一度は訪れて見たい場所ですね。