シンガポール初代宰相 リー・クアンユーの日本批評

人口の1/3が移民で占められている移民大国のシンガポール。

日本でも少子化の問題は実はかなり深刻で、真っ先に考えなくてはいけない問題で、

賛否両論はありますが、移民についてもどんどん進めていく必要があると思います。

そのシンガポールの初代宰相リー・クアンユーの日本批評が面白いのでまとめてみました。

 

・日本の最大の問題は少子化を代表とする「人口問題」とリーダーシップのない指導者である

・シンガポールも人口問題を抱えているが、移民により解決した

・日本は大和民族の純血を維持しようとする外国人排斥の強い社会であり、そのメンタリティは第二次世界大戦中と大きく変わっていない。私は戦争中にそれを目撃した。日本人は自分達を優秀な民族だと思っており、他の民族は劣等だと考えているのだ。

・日本では移民により人口問題を解決する気がないばかりか、それを口に出すことはタブーである。少子化問題の解決策が公的な場で十分議論されていない。

・私が日本の指導者であれば、人口問題を解決するために、東アジアから移民を受け入れる。東アジアの人々は日本人と見た目が似ており、生活習慣も近いからだ

・日本政府は助成金で出生率を上げ人口問題を解決しようとしているが、少子化の改善にはライフスタイルの変化などの根本的な社会変革が必要だと理解していない。補助金をバラまくだけの日本政府の政策は失敗する

・日本は現在でも米国に次ぐ世界二位のイノベーティブな国であり、科学技術力が強い。しかし、イノベーションを起こすのは若い世代だ。若い世代が減るということは、イノベーションも失われて行くということだ。日本のイノベーションは少子化により失われて行く。

・日本は、しばらくの間は今のままだろう。政府や指導者は抜本的な解決策を取らずに時間稼ぎしているのだ。しかし、10−15年以内に抜本的な対策をとらないなら、日本が現在の豊かさを維持することはできない。

・日本は科学技術立国であり、人々の教育レベルは高い。また完璧主義であり、東日本大震災の際は秩序が保たれるなど、素晴らしい点もある。しかし、日本の人口問題はそれらを超越するものだ。

・私が日本の若者で、英語ができるのなら多分他の国に移民する。

出典:リー・クアンユー氏の「日本を汎用な国に変えたのは何か?」という記事から考える日本の問題

 

個人的には日本に移民はここ10年や20年では全く増えないと思っています。

まだまだ、日本語ができないとたとえ移民が入ってきたとしても仕事ができない社会であるし、移民が増えて日本人の血が薄まることを嫌がっている。

実際、先日のミス・インターナショナルの日本代表にアメリカ人の父を持つ宮本エリアナさんが選ばれた時に、

「日本人らしくない」と賛否両論が起こり話題になりました。

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こういうような事が問題になるようでは、まだまだ移民を受け入れる事は難しいのかなとも思います。

シンガポールに関しては、多民族国家で英語ができる国だから日本と比べるのは難しいですが、

リー・クアンユーがこういう事言ってたみたいなんで、書いてみました。